騒音によるご近所トラブル⑧ 最終回

騒音によるご近所トラブル⑧ 最終回 column_court 騒音によるご近所トラブル⑧ 最終回

騒音によるご近所トラブル⑧ 最終回

column_court 騒音によるご近所トラブル⑧ 最終回

ご近所さんの生活音が気になる!
ご近所さんの騒音がうるさいんだけど!?
という経験は、誰でもあるのではないでしょうか?
でも、ご自身は大丈夫でしょうか?

 

音の感じ方
音というのは、人によって感じ方が違います。
例えば、マンションの隣の住人のピアノの練習が聞こえてきても、
「いい音楽だな~」と感じる人もいれば、
「うるさいからやめて欲しい」と思う人もいると思います。
また、相手との人間関係やそのときの状況や精神状態にも左右されます。
したがって、音の感じ方というのは、かなり主観的なものだと思います。

 

法律的には?
しかし、音の感じ方というのは、主観的なものであるにもかかわらず、法律的に解決しようと裁判所に訴えた場合、それを判断するのは、裁判官という第三者ですので、どうしても客観的な判断にならざるをえません。裁判で被害者側の要求が認められる範囲が比較的に小さいのも、被害者の主観と裁判官の客観的思考のギャップが、被害者の要求と裁判で認められる範囲の差となって表れていると考えられます。
また、騒音など迷惑行為の「差止め」についてですが、工場やカラオケ店などの事業者が出している騒音については、騒音規制法や環境基本法、地方公共団体の規制などがあるため、騒音の発音源の使用禁止や防音措置を講ずることなどが比較的認められやすいようですが、個人間では、防音措置が高額になってしまうことや、相手の権利を抑制してしまうことになりますので、認められるのがなかなか難しいようです。

 

まとめ
住宅の騒音は、住んでみないとわからないことや、住んだ後に騒音が発生することもありますので、難しい問題です。
でも、住む前にある程度調べることはできると思いますので、住居を決める前に、その周辺の状況などをよく調べることをおすすめします。これは、騒音以外の住環境についても言えることです。
また、知らず知らずの内に、自分自身が加害者になっていることもありますので、自分自身の生活を、一度見直してみるのもいいのかもしれません。
ご近所付き合いなどの地域コミュニティのつながりが希薄になってきていますが、相手のことが気になったら、まずは、ご自身に置き換えて考える事、相手のことを認めることも、大切だと思います。
それでも、どうしても法律的に気なることがあれば、いつでもご連絡ください。